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浦島太郎未完ひら訳なし

ひら訳無 浦島太郎

むかしむかし、海辺に浦島太郎という若者がいました。

太郎は漁師をしながら年老いた両親と暮らしていました。

ある日、太郎が浜辺に行くと、

村の子供たちが亀をいじめているのを見つけます。

「こら!亀をいじめるな」

太郎は子供たちから亀を助けると海にかえしてやりました。

しばらくして太郎が海に船を出していると、あの時の亀があらわれました。

「あの時は助けてくれてありがとうございました。
私の主の乙姫様もお礼がしたいと言ってます。
私と一緒に竜宮城に来てください」

そう言って亀は太郎を背中に乗せました

そしてとどんどん海の底へもぐっていきます。

すると海の底に立派なお城が見えてきました。

「あれが竜宮城ですよ」

龍宮城に着きました

美しいお姫様が太郎を出迎えました。

私は乙姫と言います

亀を助けてくれてありがとう

どうぞ私たちのもてなしを受けてください

乙姫はたくさんのごちそうを振る舞います

めずらしいタイやヒラメの踊りもあります

いろいろと太郎をもてなしてくれました

このままずっと龍宮城にいてください

乙姫の言葉に太郎は頷きました

やがて二人は夫婦になりました

楽しく毎日を過ごします

そして気がつけば3年の月日がたっていました。

ある日、太郎は竜宮城の中を散歩します

四方の壁に大きな窓のある部屋を見つけます

乙姫に聞きました

乙姫が説明しました

ここは4つの季節が巡るめずらしい部屋です

東の窓を開けると春の景色

南の窓を開けると夏の景色

西の窓を開けると秋の景色

北の窓を開けると冬の景色が見えました。

太郎はそれをじっと見ています

すると急にふるさとが恋しくなりました

乙姫に言いました

一度ふるさとに帰って両親に会ってきたい

乙姫はそれを聞くと泣きました

姫は太郎を止めようとします

でも太郎の気持ちは変わりませんでした

乙姫は太郎に玉手箱を渡すと言いました

この玉手箱を大事に持っていてください

そうすればまた龍宮城に戻れるかもしれません

でも決してこの箱を開けてはいけませんよ

そうして太郎は海の底の龍宮城をでます

そして自分のふるさとに帰りました。


村の様子はすっかり変わり果てていました

自分の両親はいません

知ってる人は一人もいません

一人の村の老人に聞きました

ここにあった家を知らないかと

老人は言いました

それは海に出て戻らなかった人の名前だと言いました

300年前のはなしだとも

300年もの月日がたっていたのです

太郎はすっかり落ち込んでしまいました

彼は玉手箱を開けてしまいます

開けてはいけないと言われてたのに

すると箱の中から白い煙が立ちのぼりました

太郎はあっというまに白髪になります

おじいさんになってしまったのでした
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Tadaaki Matsubara

Author:Tadaaki Matsubara
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